2025年10月26日、東京・両国国技館で開催された「Marigold Grand Destiny 2025」で、女子プロレス界の歴史を刻む一戦が実現しました。
WWEのスター・IYO SKY（イヨ・スカイ）と、スターダムの象徴・岩谷麻優（いわたにまゆ）の7年半ぶりのシングルマッチ――。
かつて“サンダーロック”としてタッグを組んだ二人の再会は、単なる因縁試合ではなく、互いの成長と誇りをぶつけ合う魂のぶつかり合いでした。
この記事では、試合結果・試合の流れ・両選手のコメント、そしてファンが感じ取った「再会の意味」を深掘りします。
試合概要
- 大会名：Marigold Grand Destiny 2025
- 開催日：2025年10月26日（日）
- 会場：東京・両国国技館
- 対戦カード：IYO SKY vs. 岩谷麻優（30分1本勝負）
- 結果：IYO SKYが26分28秒、片エビ固めで勝利
- フィニッシュ技：ムーンサルト2連発からのフォール
- 観客動員数：約3,450人（報道推定）
試合の流れと見どころ
序盤〜中盤
試合開始直後から、IYO SKYが持ち前のスピードと空中戦で主導権を握ります。
ダイビング・クロスボディ、コーナーからのダブルニー、さらには場外へのムーンサルトなど、WWE仕込みの華やかなムーブで観客を沸かせました。
一方の岩谷麻優は、相手の勢いを受け止めつつも、冷静な技術戦で応戦。
ツームストンパイルドライバーの切り返しやドドンパ、ドラゴンズ・レイなど、キャリアを重ねた経験値を活かした攻防が光りました。
中盤は互いに譲らず、観客が息を呑むシーソーゲームに。
H3：終盤〜決着
終盤、両者のエネルギーがぶつかり合う中、岩谷がムーンサルトを敢行するもIYOが回避。
逆にIYO SKYが連続で放ったムーンサルトがクリーンヒットし、さらに連続で発射し、26分28秒の死闘に終止符を打ちました。
試合終了後、両者は涙を流しながら抱擁。
その姿に、会場中から大きな拍手が湧き起こりました。
「Thunder Rock、最高の二人だった」
「これは勝ち負けを超えた“物語”だ」
とファンの声がSNS上で飛び交い、#イヨスカイ #岩谷麻優 がトレンド入りするほどの反響を呼びました。
岩谷麻優のコメント
試合後、岩谷麻優選手はリング上で涙を流しながら語りました。
「あぁ……負けた。
でもイヨさん、本当に大好きで、尊敬していて、一番憧れている人です。
これが最後になるかもしれないけど、終わらせたくない。
サンダーロックとして、もう一度タッグを組みたい。」
この言葉に、場内は静寂に包まれ、再び大きな拍手が起こりました。
彼女にとってこの試合は、単なる“再会”ではなく、“原点への回帰”であり、“新しい出発点”でもあったのです。
IYO SKYのコメント
勝者となったIYO SKYも、涙をこらえながら感情を吐露しました。
「懐かしくて、温かくて、痛くて、苦しくて……。
それでも、プロレスをやってて本当に良かった。
麻優とまたこうしてリングで向き合えて、嬉しかった。」
さらにインタビューでは、
「私は“WrestleManiaで勝った女”として、世界で戦う力を見せたかった。
でも今日だけは、イヨ・スカイではなく“紫雷イオ”としてリングに立っていたのかもしれない。」
と、心境を明かしています。
IYO SKYの言葉には、世界の舞台で戦う誇りと、岩谷麻優への深い友情がにじみ出ていました。
再会が持つ意味と今後の展望
この試合が特別視されるのは、勝敗だけではありません。
二人はかつて「Thunder Rock」として、女子プロレス界を牽引した名タッグ。
IYO SKYが世界へ羽ばたき、岩谷麻優が日本で頂点を極めた――。
その7年半の時間を経て、再び同じリングに立ったこと自体が奇跡でした。
今回の一戦をきっかけに、
- サンダーロック復活の可能性
- IYO SKYの国内再参戦
- 岩谷麻優の国際展開
といった動きが期待されています。
プロレスファンにとって、この“再会”は「女子プロレスの新時代の幕開け」といっても過言ではありません。
まとめ
IYO SKYが勝利したこの試合は、技の美しさ、ストーリーの深さ、そして感情の爆発が見事に融合した名勝負でした。
7年半の時を超えて、二人の魂が再び交差した瞬間――それはまさに“奇跡”そのもの。
プロレスとは、勝ち負けを超えた“生き様の表現”であり、この一戦はその真髄を見せてくれました。
両者の今後の動向、そして再タッグの可能性に、世界中のファンが注目しています。
