2025年10月、女子プロレス界に新たな歴史が刻まれました。
日本が誇る世界的女子レスラー Sareee(サリー) が、アメリカの名門団体 ROH(Ring of Honor) に電撃参戦。デビュー戦で勝利を収め、さらに保持する IWGP女子王座の防衛戦 に向けた動きもスタートしました。
SareeeはWWEでの経験を経て、日本国内ではSareee-ISMやSeadlinnng、Sukebanといった団体で活躍。そして今回、ついにROHという新天地でその実力を証明する機会を掴んだのです。
この記事では、彼女のROH登場の詳細、試合内容、王座戦への布石、そして今後の展開を徹底的に解説していきます。
Sareeeとは?日本女子プロレス界を代表する存在
Sareee(本名:藤村沙里)は、2011年に女子プロレス界へデビュー。
デビュー当時から「天才少女」として注目を集め、国内では ディアナ(WRESTLE-1女子部門) や センダイガールズ、そして Seadlinnng などで活躍しました。
2020年にはWWEと契約し、「Sarray」のリングネームでアメリカ・NXTブランドに参戦。
ただし、コロナ禍やクリエイティブ上の変化もあり、WWEでの活動は限定的に。2023年に日本へ帰国し、本名のSareee名義で再始動しました。
帰国後は自主興行「Sareee-ISM」を立ち上げ、メイ・サトムラや中島安里紗などと名勝負を展開。
さらに2024年には米国団体 Sukeban にも参戦し、海外ファンにも再び存在を知らしめました。
そして2025年、ついに新日本プロレス傘下の IWGP女子王者 となり、ROHというアメリカ団体への再挑戦を果たしたのです。
ROH初登場の舞台裏と試合結果
デビューは「ROH On HonorClub」エピソード135
SareeeのROHデビューは、2025年10月2日に配信された 「ROH On HonorClub Episode 135」。
タッグマッチで アレックス・ウィンザー(Alex Windsor) とタッグを組み、ビリー・スタークス&ディアマンテ組 を撃破しました。
試合終盤では、Sareeeが得意の“スリーパー~ジャーマン・スープレックス”の流れを披露。
ウィンザーのフィニッシュ技に繋ぎ、完璧なチームワークで勝利を収めました。
この時点で会場の観客からは「Sareee! Sareee!」というコールが起こり、彼女の知名度の高さとカリスマ性を証明しました。
試合後の展開―IWGP女子王座戦が浮上
試合後、タッグパートナーのウィンザーがマイクを握り、Sareeeが保持する IWGP女子王座への挑戦 を表明。
「あなたがチャンピオンなら、私はそのベルトを奪いに行くわ」と宣戦布告したことで、ROH内で王座戦が組まれる可能性が浮上しました。
米国マットでIWGP女子タイトルが防衛されるという展開は、史上初のケース。
新日本プロレスとROHの協力関係が続くなかで、日米女子プロレスの橋渡し的存在 としてのSareeeの価値がますます高まっています。
ROH参戦の意味―なぜSareeeはアメリカに戻ったのか
WWE退団後、日本での活動が充実していたSareeeが、再びアメリカのリングに立った理由。
それは、「自分のプロレスを世界に見せたい」という強い信念 にあります。
SareeeはWWE在籍中、「自分の試合を完全に表現できなかった」と語っており、帰国後は“自由なリング”での表現を追求してきました。
ROHはAEW傘下にあるとはいえ、選手が自主的にスタイルを選べる団体。
日本的なストロングスタイルと米国エンターテインメントの融合を試みるには、まさに理想的な舞台です。
さらに、ROHは 女子部門(ROH Women’s Division) の強化を進めており、AthenaやMaria Kanellisらが牽引する「実力主義」路線を展開中。
Sareeeのように日本式の硬質なプロレスを持ち込むことで、ROH女子部門全体のレベルが上がることも期待されています。
今後の展開と注目ポイント
IWGP女子王座防衛戦 in ROH
今後、Sareee vs Alex Windsor のIWGP女子王座戦がROH内で開催される見込み。
ROHでは「HonorClub」配信大会でタイトル戦を行うケースも多く、Sareeeがアメリカのファンに本格的な王座防衛を披露する可能性が高いです。
この試合は、新日本プロレス × ROH × STARDOM 系列女子レスラー という国際的構図の象徴となるカードでもあり、日本の女子プロレス史に残る一戦になることは間違いありません。
将来的なAEW進出の可能性
ROHで結果を残した選手は、AEW本体(All Elite Wrestling)へ昇格する流れがあります。
過去にはアテナ(Athena)、ウィロー・ナイチンゲールなどがこのルートを辿っています。
SareeeもROHで注目を集めれば、AEW女子王座戦線へと進む可能性も大。
日本人レスラーとして再び全米のリングを制する日が訪れるかもしれません。
Sareee-ISMと海外活動の両立
Sareeeは日本での自主興行「Sareee-ISM」も継続しており、日本ファンへの感謝を忘れず活動中です。
ROH参戦はその延長線上にあり、“日本の誇りを持って海外で闘う”というスタンスを貫いています。
ROHの舞台で日本式のハードヒットスタイルを貫けば、彼女のプロレスはさらに評価されるでしょう。
まとめ―ROHでの挑戦は新しい“物語”の始まり
SareeeのROH参戦は、単なる移籍やゲスト登場ではありません。
それは、日本女子プロレスの魂を世界に広める挑戦 です。
WWEを離れ、自由を手に入れた彼女が、自分のスタイルをそのままアメリカのファンに見せつける。
それこそが、Sareeeがこの数年間積み上げてきた“真のプロレス道”の集大成と言えるでしょう。
ROHでの今後の王座戦、そしてIWGP女子王者としての防衛ロードは、女子プロレス界に新しい伝説を刻む第一歩です。
世界が再びSareeeに注目しています。
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