ステファニー・バッケルの歴史|チリ発の情熱が世界を席巻するまで

WWE

基本プロフィール

  • 本名:Ana Stephanie Vaquer González(アナ・ステファニー・バッケル・ゴンザレス)
  • リングネーム:ステファニー・バッケル(Stephanie Vaquer)
  • 出身地:チリ・サンフェルナンド
  • 生年月日:1993年3月29日
  • 身長:163cm
  • 体重:50kg
  • デビュー:2009年2月(当時16歳)
  • トレーナー:Gran Apache、Ricky Marvin、Villano IV ほか

ラテンアメリカの情熱と冷静な戦略性を併せ持つ、“南米の強者”として知られる女子レスラー。 その歩みはチリの小さなインディーから始まり、CMLL、スターダム、そしてWWEへと続く国際的なサクセスストーリーだ。

初期〜中南米時代(2009〜2018)

2009年、16歳でチリのインディー団体にてデビュー。当初は“Dark Angel”の名で活動していた。 メキシコでの修行を重ね、Gran Apache や Último Guerrero の指導を受け、メキシコ伝統のルチャリブレを習得。

2010年代半ばには、メキシコ・中南米圏の女子プロレス界で存在感を放ち、技巧派・表現派として注目を浴びる。

CMLL時代(2019〜2024)

2019年8月、世界最古のプロレス団体「CMLL」に正式参戦。 2023年にはZeuxisとのタッグ「Las Invasoras」でオキシデンテ女子タッグ王座を獲得。 続いてCMLL女子世界タッグ王座、さらに女子世界王座をも獲得し、CMLL女子部の頂点に立つ。

2024年7月、CMLL退団を表明。王座を返上し、次なる舞台へ。 退団発表時には「私はここで学んだすべてを胸に、世界へ進む」と語り、ファンの惜別を受けた。

日本進出〜スターダム・NJPW参戦

2023年夏、スターダムに初登場。なつぽい、舞華らとの対戦で高い表現力を披露し、 その技術と闘志は日本のファンにも鮮烈な印象を残した。

2024年3月10日、NJPW×スターダム共催大会でGiuliaを破り、 初代STRONG女子王座を戴冠。 これは新日本プロレス女子部門における象徴的なタイトルであり、 バッケルは“ラテンの闘魂”として国際的評価を確立した。

しかし同年6月30日、「AEW×NJPW Forbidden Door」にてMercedes Moné(サーシャ・バンクス)に敗れ、王座陥落。 だがこの試合がきっかけで、WWEから正式なオファーを受けることとなる。

WWE時代(2024〜)

2024年7月、WWEと正式契約を発表。 チリ出身女子レスラーとして史上初のWWE所属となった。

NXTでの初試合は2024年10月15日、Wren Sinclairを破り白星デビュー。 2025年2月にはNXT Women’s North American Championshipを獲得し、 3月にはGiuliaを破ってNXT女子王座を奪取。 同時にWWE女子部門で史上初の“ダブルチャンピオン”となる。

5月の「Battleground」ではJordynne Graceとの防衛戦も成功。 その後6月に王座を明け渡すまで、NXT女子部門の中心として君臨した。

現在はメインロースター昇格が報じられ、 RAWやSmackDownでのデビューが期待されている。

主要タイトル・実績一覧

団体 タイトル/実績 備考
CMLL 女子世界王座 2023年9月29日獲得
CMLL 女子世界タッグ王座 Zeuxisと戴冠
CMLL オキシデンテ女子タッグ王座 Zeuxisと戴冠
NJPW×STARDOM STRONG女子王座 2024年3月10日戴冠/6月30日陥落
WWE NXT NXT Women’s North American王座 2025年2月15日獲得
WWE NXT NXT女子王座 2025年3月11日獲得/5月陥落

まとめ:情熱と冷静を併せ持つ“南米の新星”

ステファニー・バッケルは、ラテンの情熱と欧州的な冷静さを併せ持つ稀有なファイター。 CMLLで磨いたルチャのリズム、日本で得た表現力、そしてWWEでのストーリーテリング。 そのすべてを武器に、彼女は“世界の女子プロレス”という舞台の中心へ歩み続けている。

次なる夢は、おそらくメインロースターでの頂点。 そのとき、彼女の名は“チリが生んだ世界王者”として歴史に刻まれるだろう。

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