2025年11月26日。WORLD TAG LEAGUE の公式戦で、エル・デスペラードは石川修司とのタッグで勝利を飾った。この結果は一つの白星に過ぎないように見えるが、デスペラードというレスラーのキャリアを深く知る者にとっては、“ただの一勝”では片付けられない大きな意味を持つ。
彼は長らくジュニアの象徴的存在でありながら、ジュニアの枠を壊す戦い方を選んできた。素顔を晒し、怪我を経て、評価を上げながらなお、常に「自分はこのポジションに収まっていいのか?」と問い続けてきたレスラーである。そんな彼が、ヘビーの猛者・石川修司と肩を並べて勝利する。この事実が何を意味するのか。どこへ向かおうとしているのか。11.26という日付を軸に、デスペラードの現在地と未来を徹底的に深堀する。
デスペラードの“現在地”:ジュニアの枠を越えた存在へ
エル・デスペラードはデビュー当初こそ「技巧派ジュニア」として評価されていたが、近年はその枠に収まらない唯一無二の立ち位置を築いている。
● キャラに頼らず“言葉”と“試合”で支持を得るようになった
デスペラードは派手なアニメ的キャラや過剰なパフォーマンスに依存せず、試合内容とマイクでファンを惹きつけてきた。
・相手に合わせた受けの深さ
・一撃に感情を込める攻撃
・敗北の意味すら物語に変える語り
この3つが彼を「ジュニアの枠を超える存在」として押し上げた。
● “階級問わずやれるレスラー”という実績の積み上げ
タッグ戦、デスマッチ寄りの試合、重量級との肉弾戦など、戦う相手やルールを問わない柔軟性は、今のプロレス界で非常に貴重だ。
結果、デスペラードは「ジュニア最強」ではなく「プロレス界全体で必要とされるレスラー」へ進化している。
こうした流れが、今回の石川修司とのタッグ勝利へとつながった。
11.26タッグ戦の核心:デスペラードの“適応力”が勝利を生んだ
11月26日のタッグ戦でデスペラードが示したのは、ただ勝ったという事実以上に “ヘビーの戦いに溶け込める適応力” だった。
● 石川修司との異色タッグが成立する理由
石川修司はパワーファイター。徹底的な重量級スタイルだ。
デスペラードは逆に
・細かい間合い
・コンビネーション
・カウンターの巧さ
で魅せるタイプ。
通常なら噛み合わなさそうな二人が、試合の中では見事に役割分担していた。
- 石川が受けて受けて、相手の力を吸収
- デスペラードが隙を突き、局面を変える
- そして最後に一撃で仕留める
この“重量級と技巧派の継ぎ目”を滑らかに繋いだのは、明らかにデスペラードの戦術的理解力だった。
● デスペラードは“体格差”を武器に変えた
ヘビーに対して劣る体格は、本来不利だ。しかしデスペラードはそれを逆転のチャンスと考えるタイプだ。
- 軽さ → 相手のミスを誘う
- スピード → 石川の攻撃の溜めを活かす
- 視界の奪い方 → 石川のフィニッシュを引き立てる
これらの積み重ねがタッグの勝利につながり、彼の評価はさらに高まった。
タッグ戦が示す“その後”:デスペラードの未来はどこへ向かうのか?
11.26の勝利は、デスペラードの未来へ大きな示唆を与えている。ここから見えてくる展望は主に3つだ。
① ヘビー級への本格シフトの可能性
デスペラードはもはや体格だけでは測れない強さを持つ。
勝ち方、言葉、物語性——すべてが「階級を跨ぐレスラー向き」になってきている。
もし彼がヘビーへ正式にシフトした場合、注目すべきは次の点だ。
- “技巧型ヘビー”という新たなスタイルの確立
- ヘビーの強豪との名勝負製造機化
- ジュニアとは違うタイトル戦線への参戦
ジュニア時代のイメージを引きずらず、むしろ“新章の開幕”となる可能性が高い。
② 石川修司とのタッグ継続という新たな物語
11.26のタッグ成功は「この二人で続けてほしい」というファンの声を強くした。
継続された場合、期待できる展開は以下のとおり。
- タッグリーグ上位進出
- 異色タッグとしてのブランド化
- タッグ王座への挑戦
- ヒールでもベビーでもない“灰色のタッグ”として人気獲得
デスペラード自身、ストーリーを作る能力が高いレスラーだ。
石川との対比は、物語性という意味でも非常に強い。
③ “孤独の表現者”としての深化
デスペラードはタッグで成功しても、最終的には“孤独のレスラー像”へ回帰する可能性が高い。
- 1対1の戦いのドラマ
- マイクでの言葉の重み
- 自分の物語は自分で作るという矜持
こういった特徴がタッグ戦を経たことで、逆により色濃くなる可能性もある。
タッグで輝けるレスラーは、シングルで光らないわけではない。
むしろデスペラードは、タッグの経験をバネにシングルへ戻ったときに最も強くなるタイプだ。
11.26が象徴する“進化の瞬間”
プロレスラーには、キャリアの中で必ず「変化点」がある。
それは試合に負けた日だったり、怪我の日だったり、人によって違う。
デスペラードにとって、2025年11月26日は
“ジュニアのトップ”から“プロレス界全体のトップを狙う存在”へ進化した象徴の日
といえる。
- ヘビーの戦いに溶け込む
- 異色のタッグで結果を出す
- 新しい物語を紡ぐ力を見せる
これらが一つの試合でまとまり、デスペラードの未来を明確にした。
まとめ:デスペラードの2026年は“大きな転換期”になる
エル・デスペラードというレスラーは、今どこへ向かおうとしているのか。
11.26の試合結果とその後の評価を総合すると、次のことが言える。
- 階級に縛られない“自由なレスラー”へ進化している
- 石川修司とのタッグは継続の価値がある
- 2026年はヘビーへの挑戦、タッグ戦線の躍進、シングル回帰など複数ルートが開けている
- いずれの道に進んでも、彼の物語はより深く、重く、魅力的になる
デスペラードは今まさに “第二の全盛期” を迎えつつある。
11.26の試合は、その序章に過ぎない。


